倫理

“癩病患者の収容の歴史をふり返ってみるとき、瞭然と浮かび上がってくるのは、...諸外国への体面から癩者をまるで虫げらのように踏みにじってきた、ファシズムとしての医療のあからさまな姿である” 『火花―北条民雄の生涯』 高山文彦 七つ森書館

火花―北条民雄の生涯 (ノンフィクション・シリーズ“人間”)作者: 高山文彦出版社/メーカー: 七つ森書館発売日: 2012/10メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (4件) を見る1999年初版の古い本である.文庫化を経て,七つ森書館という出版社2012…

“死刑制度の正当化事由とは何か。私は遺族の報復感情しかないと思う” 『溺れる者に裁きを』 宮崎哲弥の時々砲弾

週刊文春 2012年4月19日号作者: 文藝春秋発売日: 2012メディア: 雑誌 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る 評論家の宮崎哲弥氏が,週刊文春2012年5月3・10合併号で,死刑制度に言及している.これがちょっと面白い.ニコール・キッドマン…

“私たちはまず、判断の材料となる「事実」を知ることから始めなくてはならない” 『絞首刑は残虐か(下)』 堀川惠子 世界 2012年 02月号 岩波書店

世界 2012年 02月号 [雑誌]出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2012/01/07メディア: 雑誌購入: 1人 クリック: 52回この商品を含むブログ (5件) を見る1999年に発生した,いわゆる「光市母子殺害事件」は,2012年2月20日上告棄却により,犯人の死刑が確定した…