原子力

“原子力発電にかかつているコストはこれだけなのであろうか。むしろ、原子カ発電には直接発電に要するコスト以外にも様々なコストがかかつているのではないだろうか” 『原発のコスト――エネルギー転換への視点』  (岩波新書)  大島堅一 岩波書店

原発のコスト――エネルギー転換への視点 (岩波新書)作者: 大島堅一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/12/21メディア: 新書購入: 7人 クリック: 49回この商品を含むブログ (25件) を見る 原子力発電のコストを考える上で、基本文献となりうる書物。論じる…

“人間の歴史を振り返れば、ファシズムを産み育てるのはいつだって大衆の無知と無関心だ” 『政府は必ず嘘をつく  アメリカの「失われた10年」が私たちに警告すること 角川SSC新書』 堤未果 角川マガジンズ

政府は必ず嘘をつく アメリカの「失われた10年」が私たちに警告すること 角川SSC新書作者: 堤未果出版社/メーカー: 角川マガジンズ(角川グループパブリッシング)発売日: 2012/02/10メディア: 新書購入: 8人 クリック: 113回この商品を含むブログ (37件)…

“見える「現実」は人によって違う。” 『原発現実路線の知恵袋』 大庭靖明(編集部) AERA,2012.2.6

AERA アエラ 2012年2月6日 No.5 表紙 ヴィム・ヴェンダース発売日: 2012メディア: 雑誌この商品を含むブログ (1件) を見る仙石「指南役」の銀行マン『原発現実路線の知恵袋』と題するAERAの記事.原発推進論も原発廃止論もそれぞれの正しさを主張する言説は…

“日本では、使用済み核廃棄物―つまり、使用済み核燃料の処分方法について、歴史の批判に耐える具体案を持っている人は誰もいないのである” 『福島原発の真実  (平凡社新書) 』 佐藤栄佐久 平凡社

福島原発の真実 (平凡社新書)作者: 佐藤栄佐久出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2011/06/23メディア: 新書購入: 6人 クリック: 189回この商品を含むブログ (179件) を見る原子力行政にいては,推進派と反対派の二つに色分けされ,ラベル付けされて,真に理性…

“現在生じている事態は、単なる技術的な欠陥や組織的な不備に起因し、それゆえそのレベルの手直しで解決可能な瑕疵によるものと見るべきではない” 『福島の原発事故をめぐって―― いくつか学び考えたこと』 山本義隆 みすず書房

福島の原発事故をめぐって―― いくつか学び考えたこと作者: 山本義隆出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2011/08/25メディア: 単行本購入: 10人 クリック: 372回この商品を含むブログ (36件) を見る山本義隆氏による,冷静で沈着な科学評論.「科学評論」と…

“私たちは、なぜ原発を、「なかったこと」のようにして、議論のアリーナから退場させてしまたのか” 傍観者からの手紙87 「オルレアンのうわさ」,外岡秀俊, みすず 2011年10月号 no.598

傍観者からの手紙87 「オルレアンのうわさ」,外岡秀俊, みすず 2011年10月号 no.598 外岡秀俊氏による連載.氏の『北帰行 (河出文庫―BUNGEI Collection)』が世に出たのが,高校生の頃で,国語の授業などでも使われたから思いで深い.もちろん,氏の朝日…

“科学(者)への信頼は,何が確実に言えて,何が言えないか,それを科学者自身が明確に述べるところに成り立つといえる。科学とは,まずなによりも《限界》の知であるはずである” 『見えないもの,そして見えているのにだれも見ていないもの』 鷲田清一 科学 2011年 07月号 岩波書店

科学 2011年 07月号 [雑誌]出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/06/28メディア: 雑誌この商品を含むブログ (1件) を見る岩波書店『科学』の2011年7月号は,特集「原発のなくし方」なのであるが,とりあえずそれはおいておいて、巻頭の科学時評,大阪大学…

“今回の大災害は、これまで通用してきたほとんどの言説を無力化させた。それだけではない。そうした言葉を弄して世の中を煽ったり誑かしたりしてきた連中の本性を暴露させた。” 『津波と原発』 佐野眞一 講談社

津波と原発作者: 佐野眞一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/06/17メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 73回この商品を含むブログ (30件) を見る 大震災に次ぐ原発事故.その被災地域の広さと回復に要するであろう時間において,日本国にとって有史以来…

『核がなくならない7つの理由  (新潮新書)』  春原剛 新潮社

核がなくならない7つの理由 (新潮新書)作者: 春原剛出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/10メディア: 新書 クリック: 9回この商品を含むブログ (7件) を見る核の問題は,日本においては扱いにくい問題である.これは非常に残念なことである.広島,長崎の悲…