国際政治

“ロッキード事件に関与しながらそれを秘密とするのに成功した中川ら政治家たちの、その後の苦しみを思うとき、私は暗然とする。ダグラス・グラマン事件についても同じような苦悩を抱えた政治家がいただろう。彼らが米政府によってその弱みを握られていると自覚しなかったはずはない” 『秘密解除 ロッキード事件――田中角栄はなぜアメリカに嫌われたのか』 奥山俊宏 岩波書店

秘密解除 ロッキード事件――田中角栄はなぜアメリカに嫌われたのか作者: 奥山俊宏出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2016/07/22メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る 3冊ほどよんだ、田中角栄関連書籍の2冊目。著者は、朝日新聞記者を経て、…

“原子力発電にかかつているコストはこれだけなのであろうか。むしろ、原子カ発電には直接発電に要するコスト以外にも様々なコストがかかつているのではないだろうか” 『原発のコスト――エネルギー転換への視点』  (岩波新書)  大島堅一 岩波書店

原発のコスト――エネルギー転換への視点 (岩波新書)作者: 大島堅一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/12/21メディア: 新書購入: 7人 クリック: 49回この商品を含むブログ (25件) を見る 原子力発電のコストを考える上で、基本文献となりうる書物。論じる…

“ナチス•ドイツの焚書は、世界の注目を集めた。最も早く、最も痛烈な非難の声をあげたのはフランスであった” 『ミチコ・タナカ 男たちへの讃歌 (新潮文庫) 』 角田房子 新潮社

ミチコ・タナカ 男たちへの讃歌 (新潮文庫)作者: 角田房子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1985/02メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る1982年刊の本である『本は、これから (岩波新書) 』(池澤夏樹編)に寄せた,最相葉月の文章で,ミチコ・タ…

“CIA長官でもあったブッシュ(父)大統領は「成功は人に告げられることなし」のモラルをもっていた人物である” 『 日本の「情報と外交」 (PHP新書)』 孫崎享 PHP研究所

日本の「情報と外交」 (PHP新書)作者: 孫崎享出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2012/12/16メディア: 新書購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (6件) を見る週刊誌で,本書の著者,孫崎亨氏のことを知る.TVなどでも盛んに発言するほか,ツイッタ…

“一見して不屈だと思われるこの人も、われわれと同じ不安にさいなまれることを知って、われわれの尊敬の念は薄れるどころか、いっそう強まった” 『 マイ・アメリカン・ジャーニー“コリン・パウエル自伝”―ワシントン時代編 (角川文庫)』 コリン・L.パウエル, ジョゼフ・E.パーシコ, , 鈴木主税訳 角川書店

マイ・アメリカン・ジャーニー“コリン・パウエル自伝”―ワシントン時代編 (角川文庫)作者: コリン・L.パウエル,ジョゼフ・E.パーシコ,Colin L. Powell,Joseph E. Persico,鈴木主税出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2001/03メディア: 文庫購入: 1人 クリック:…

“沖縄返還によって、日本全体の基地が、東アジアにおける安全保障上のおおきな役割を、アメリカから担わされたのである” 『沖縄返還の代償 核と基地 密使・若泉敬の苦悩』 「NHKスペシャル」取材班 光文社

沖縄返還の代償 核と基地 密使・若泉敬の苦悩作者: 「NHKスペシャル」取材班出版社/メーカー: 光文社発売日: 2012/05/18メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (8件) を見るNHKスペシャル,「密使 若泉敬 沖縄返還の代償」(2010年6月19日放…

“その社会に生きている者が、あまりにどっぷり埋没していて俯瞰することができない、そういうときに、その社会の外から現地社会を相対化した像を見て、漠然と感じていた諸問題が、くっきりと見えてくる” 『「宗派は放っておけ」と元大臣は言った』 酒井啓子 みすず 2012年9月号

みすず 2012年 08月号 [雑誌]出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2012/08/02メディア: 雑誌この商品を含むブログを見る人文科学系の学問・研究においても「発見」がある.それが学問の愉しみであるはずだ.ところが,理科系の研究者には,理科系学問ではあ…

“エコテロリズムを放置すればどうなるか。その刃は必ずや将来、ブーメランのごとく戻ってきて自国民の安全を脅かし、災禍をもたらす” 『恐怖の環境テロリスト (新潮新書) 』 佐々木正明 新潮社

恐怖の環境テロリスト (新潮新書)作者: 佐々木正明出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2012/03メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (6件) を見る環境問題を考える上で必読の書であろう.シー・シェパードなど過激な環境運動の背後にあるものを…

“〈3.11〉は私にとって「人間の存在」を証明する不幸な―しかし人間としての私を力づける―機会だったし、その上にこそ私たちの未来を創ってゆかねばならないだろう” 『いま、大切だと思うこと―〈苛立ちと不安〉から〈いきどおり〉〈義憤〉へ』 樋口陽一 『世界増刊 破局の後を生きる』 2012年 01月号 岩波書店

世界増刊 破局の後を生きる 2012年 01月号 [雑誌]出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/12/08メディア: 雑誌 クリック: 8回この商品を含むブログ (4件) を見る「東日本大震災・原発災害 特集」と題された,『世界』(岩波書店)の別冊.他にも震災特集の雑…

”「戦利品」であり、今後の世界戦略の重要拠点である基地沖縄を手放す意思など、米側にはまったくなかった” 『「沖縄密約」公開外交文書を読む(上)(下)』 澤地久枝 世界 2011年12月号 2012年 01月号 岩波書店

世界 2011年 12月号 [雑誌]出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/11/08メディア: 雑誌購入: 1人 クリック: 10回この商品を含むブログ (6件) を見る世界 2012年 01月号 [雑誌]出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/12/08メディア: 雑誌 クリック: 5回この…

“政府での仕事は大儲けできるものではないが、私はCIAで働いた日々の1日たりとも、『フォーチュン』誌の〈働きたい会社ベスト500〉の“最高経営責任者(CEO)”と交換したいと思わない” 『フェア・ゲーム』 ヴァレリー・プレイム・ウィルソン, 高山祥子訳  ブックマン社

フェア・ゲーム作者: ヴァレリー・プレイム・ウィルソン,高山 祥子出版社/メーカー: ブックマン社発売日: 2011/10/29メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 4人 クリック: 391回この商品を含むブログ (6件) を見る普通に,つまり何気なく,新聞を読んだり,…

“日本という国は貧しい国を助けようともしない自分勝手な国だと国際的に見られはじめるだろうことを、国民の多くは知らないという事実です” 『国際人のすすめ』 松浦晃一郎  静山社

国際人のすすめ作者: 松浦晃一郎出版社/メーカー: 静山社発売日: 2011/07/06メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る「世界に通用する日本人になるために」というのが副題. こうした主題の本は少なくないが,ユネスコの事務局長を10年務め,そ…

“まじめな人がバカをみない日本であってほしいのだ” 『世界で損ばかりしている日本人  (ディスカヴァー携書) 』 関本のりえ ディスカヴァー・トゥエンティワン

世界で損ばかりしている日本人 (ディスカヴァー携書)作者: 関本のりえ出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン発売日: 2011/05/21メディア: 新書 クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見る若者の国際化離れ(学問の世界でさえ!)が言われる…