学問・アカデミア

“柄谷の念頭にある「イソノミア」という概念は、それの歴史的起源をあえて古代ギリシアのイオニアに求めるようなことをせず、...ひとつの統整的理念として彫琢していったほうがよほど生産的ではないのだろうか” 『イオニア的』 ヘテロトピア通信39 上村忠男 みすず 2013年4月

みすず 2013年 04月号 [雑誌]出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2013/04/01メディア: 雑誌この商品を含むブログを見る柄谷行人氏の新著『哲学の起源』,広告や書評を見かけるようになった.(私は読んだことがないのだが)その著書がたいへんよく読まれて…

“多くの学問分野は、何らかの矛盾の上に成り立っていますが、そこが盲点となって隠蔽されつつ共有されることで、分野が成立しています” 『原発危機と「東大話法」―傍観者の論理・欺瞞の言語―』 安冨歩 明石書店

原発危機と「東大話法」―傍観者の論理・欺瞞の言語―作者: 安冨歩出版社/メーカー: 明石書店発売日: 2012/01/07メディア: 単行本購入: 10人 クリック: 220回この商品を含むブログ (50件) を見る前著『複雑さを生きる―やわらかな制御 (フォーラム共通知をひら…

“反省すべきは、「個の人々の痛みに寄り添うべきだった」などということではない。むしろ、科学がそのようなことは担えないということを再認識すべきであり、ヒューマニズムの衣装を纏うことこそ有害であることを知るべきだ” 『私たちはどのような未来を選ぶのか』 八代嘉美 in 『思想地図β vol.2』 東浩紀 他 コンテクチュアズ

思想地図β vol.2 震災以後作者: 東浩紀,津田大介,和合亮一,藤村龍至,佐々木俊尚,竹熊健太郎,八代嘉美,猪瀬直樹,村上隆,鈴木謙介,福嶋亮大,浅子佳英,石垣のりこ,瀬名秀明,中川恵一,新津保建秀出版社/メーカー: 合同会社コンテクチュアズ発売日: 2011/09/01メ…

“本書で弁護士向けに解説される誘導尋問技術(ゴールデンルール)を科学(科学者証人)に適用しよう。すると、読者自ら、面白い結論を得られること請け合いである。” 『「科学技術と社会の相互作用」についてのおすすめ本』 「科学技術と社会の相互作用」 第4回シンポジウム(2011年5月29日)配付資料(2/6)

『「科学技術と社会の相互作用」についてのおすすめ本』 「科学技術と社会の相互作用」 第4回シンポジウム(2011年5月29日)配付資料に掲載されている書物のうち,全6頁の中の2頁目.「科学技術と社会の相互作用」という研究プロジェクトは,社会技術研究…

“人類はいまだに闇や死を恐れている。だからことさら自らを鼓舞して、万物の長のような顔がしたいのだ。そして地球を守っているように思いたいのである。しかし懐中電灯の電池が切れてしまえば、人間は闇の中で途方にくれるしか能がない生き物である。” 『マリス博士の奇奇想天外な人生 (ハヤカワ文庫 NF) 』 キャリー・マリス, 福岡伸一訳  早川書房

マリス博士の奇想天外な人生 (ハヤカワ文庫 NF)作者: キャリー・マリス,福岡伸一出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2004/04/09メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 53回この商品を含むブログ (45件) を見るDancing Naked in the Mind Field作者: Kary Mullis…

”健全な思索のためには他者との交流も必要であり,その基礎には他者に対する敬意と誠実な態度、そして異質なものを受け入れる寛容性と、少しばかりの冒険心が必要である” 『高坂正堯(こうさかまさたか)教授の書斎』 細谷雄一 考える人 2011年 11月号 新潮社

考える人 2011年 11月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2011/10/04メディア: 雑誌 クリック: 7回この商品を含むブログ (9件) を見る 新潮社の季刊『考える人』に掲載された2ページの小文. 大学院修士課程の時に授業を受けた,故高坂正堯教授の京都…

“歴史をみれば明らかだが、つねに新しい世代が思わぬ展開を拓くのである。だから受け継ぐべきは学説でぱなく、精神なのである。” 『職業としての科学 (岩波新書)』 佐藤文隆 岩波書店

職業としての科学 (岩波新書)作者: 佐藤文隆出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/01/21メディア: 新書 クリック: 2回この商品を含むブログ (13件) を見る 科学技術政策に,税金の何割が投資されるべきであるか,その資金はどこにどのように使われるべきか…

“フラットな時代だからこそ,時代に即した意見・知識集約の仕組みを考案すべきであろう” 『研究者のベーシック・インカム』 有田正規 (コラム はみだし生命科学 No.8)科学 2011年 10月号 岩波書店

『研究者のベーシック・インカム』 有田正規 (コラム はみだし生命科学 No.8)科学 2011年 10月号 岩波書店科学 2011年 10月号 [雑誌]出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/09/30メディア: 雑誌この商品を含むブログ (2件) を見る 東大の生命情報学の研究…

“駆けだしの研究者であったころ、自分の研究の意味と価値を世間に説明するのは無用で不純だと思っていた” 『発見術としての学問――モンテーニュ、デカルト、パスカル』 塩川徹也 岩波書店

発見術としての学問――モンテーニュ、デカルト、パスカル作者: 塩川徹也出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2010/07/10メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 8回この商品を含むブログ (9件) を見る久しぶりに,堅いがっちりとした本と向き合った感がある. 「…