“「親切で使いやすい」「簡単でおいしい」「料理家が信頼できる」台所に立つ人にとって、料理書は頼もしい味方です” 特集 考える料理 考える人 2011年 11月号 新潮社

考える人 2011年 11月号 [雑誌]

考える人 2011年 11月号 [雑誌]

 
新潮社の季刊『考える人』の2011年11月号は,「考える料理」特集.目次から,

川上弘美さんのもてなし料理
魯山人の美食」を茄子尽くしで試みる 山田和
張競先生の「臨機応変」中華料理
「コート・ドール」斉須政雄シェフ フランス料理の発想

美味しさの考察 
 玉村豊男 おいしい豚ヒレ肉の料理法/張競 文人と豆腐料理/小泉武夫 発酵は料理のマジシャンである/福岡伸一 分子生物学的料理のコツ/隈研吾 どんぶり建築論/町田成一 トマトの甘い魔力/山田和 天下の美味、茄子/椎名誠 野外料理の強烈レシピ/坂本素行 糖尿病S氏の食の愉しみ

プロに訊く料理のコツ
 捌く 築地「魚河岸三代目 千秋」/煮る 那覇「割烹 潮」/焼く 六本木「レスプリ ミタニ」/炒める 代々木上原「ジーテン」/とんかつ 赤坂「フリッツ」/天ぷら 赤坂「楽亭」/調味料 広尾「分とく山」

 さて,ここでのメインはこちら,

アンケート 私の好きな料理の本 ベスト3
青山南朝吹真理子池内紀池澤夏樹いしいしんじ入江敦彦内澤旬子内田樹大貫妙子/岡戸絹枝/小川糸/角田光代/川原真由美/岸本佐知子岸本葉子栗田有起最相葉月/島村菜津/白洲信哉高橋秀実高山なおみ長崎訓子/仲村清司/滑川海彦/早川光/原田泰/堀江敏幸/三谷龍二/山川みどり/山本一力山本貴光湯川豊/横山貞子/渡辺都

庶民のための料理本は,素人が,簡単に,そして必ず美味しくできる本でなくてはいけない.そして,ぶっめいの力は使えるものはちゃんと使う.
【関連読書日誌】
“大きなキッチンも、高い材料もいりません。必要なのは小さなやる気と30分。” 『19時から作るごはん』 行正り香 講談社
【読んだきっかけ】
【一緒に手に取る本】
アンケート結果から,買ってみようかなと思ったのは,

向田邦子の手料理 (講談社のお料理BOOK)

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わたしの献立日記 (新潮文庫)

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次点
新版 娘につたえる私の味

新版 娘につたえる私の味

味噌汁三百六十五日 (1959年)

味噌汁三百六十五日 (1959年)

「娘に伝える...」なんていうのは,もはや神話かもしれない.普通の家の,普通の食卓に状況を,明らかにした名著が下記.
家族の勝手でしょ!写真274枚で見る食卓の喜劇

家族の勝手でしょ!写真274枚で見る食卓の喜劇

NHKのプロフェッショナルで栗原はるみの回をみて,2冊ほど買ってみました.栗原はるみも母から教わった味は重要なようです.料理のように,「コツ」が重要なものは,口伝でつたえるべきものなのかもしれません.宮大工みたいに.
宮大工棟梁・西岡常一 「口伝」の重み

宮大工棟梁・西岡常一 「口伝」の重み

メニューは僕の誇りです

メニューは僕の誇りです

この特集でも登場する斉須政雄シェフによりこの本は,昔読んで忘れがたき本のひとつ.