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“僕は寺山の後継だと言えるのは、園子温一人だと思っています” 『自由になりたければ、不自由になれ』 宮台真司 in 『寺山修司の時代 (文藝別冊) (KAWADE夢ムック 文藝別冊)』 河出書房新社

寺山修司の時代 (文藝別冊) (KAWADE夢ムック 文藝別冊)

寺山修司の時代 (文藝別冊) (KAWADE夢ムック 文藝別冊)

寺山修司ものは,かなり持っていて,かなり読んでいる.存命の頃からのファン.遺作となった『百年の孤独』を観れたのはいい思い出.久しぶりに手にとった本書はなぜか2冊ある.宮台真司が寄稿しているのを発見.他に,香山リカ橋本治などの名前もあり.
以下は,宮台の文章(談話)より,

 ただ、一番重要なことは、寺山の作品に見られる、自由をめぐる両義性です。僕はそこに魅かれます。要は「不自由なのは、悪いことなのか」ということです。(中略)
 さっき述べた記憶の問題も同じです。記憶に縛り付けられれば不自由だけど、記憶を消せば自由化といわれれば、そうじゃない。記憶があっての不自由ですが、不自由についての記憶があっての自由です。

今から10余年前、ちょうど没後10年の寺山ブームのとき、寺山の短歌は剽窃だらけだとう本が出てたけど、馬鹿だなと思いました。そんなの当たり前じゃん。寺山はいままでになかった物を作ろうとは思ってない。普通に誰でも知ってるものをあってはならない場所に置くとか、捏造された記憶に肯定的にこだわるような人です。「オリジナル/コピー」という日常的な二項図式の内側で勝負する人じゃない。そのあたりは僕が中高生の時分にさえ自明でした。

剽窃からベタさまで含めて寺山はアイロニストなんだな。アイロニーとは戦略的コミュニケーションで、戦略的でないとできない。いまの若い人たちは戦略的な思考ができなくなてるから―さっき動物だっていったけど―、せいぜい「寺山趣味」にシンクロするだけで、アイロニーに反応できないわけ。

僕は寺山の後継だと言えるのは、園子温一人だと思っています。シーザーも高取英も到底後継だとは言えない。単なる意匠の反復だもの。

園子温って誰?というわけで,HP(http://www.sonosion.com)から拾ってきました
AERA
2011年10月31日号の現代の肖像で,取り上げているらしい.

映画監督作品
2005 「奇妙なサーカス」

*第56回ベルリン国際映画祭フォーラム部門 ベルリナー・ツァイトゥング紙・新聞読者審査賞受賞 

*東京国際ファンタスティック映画祭2005年正式上映作品
 
*第10回釜山国際映画祭正式上映作品 
 
*第12回フィラデルフィア映画祭DqngerAfterDark部門 コンペティション作品 
2006  「紀子の食卓」
 
*第40回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭特別表彰 
 
*国際シネクラブ連盟(FICC)ドン・キホーテ賞受賞 
 
*モントリオール映画祭正式上映
 
*ハンブルク映画祭正式上映 
 
*ケララ国際映画祭正式上映 
 
*プーネ国際映画祭正式上映 
 
*フィラデルフィア映画祭正式上映
 
*シンガポール国際映画祭正式上映 
 
*香港国際映画祭正式上映 
 
*ブエノスアイレス映画祭正式上映
 
*プチョン国際ファンタスティック映画祭正式上映 
 
*ハイファ国際映画祭正式上映 

2006 「気球クラブ、その後」

  *第16回日本映画批評家大賞審査員特別監督賞受賞

2008 「愛のむきだし」
 
*第11回バルセロナ・アジア 映画祭観客賞受賞
 
*ニューヨーク・アジアンフィルム・フェスティバル2009 審査員大賞受賞
*ファンタジア・フェスティバル2009 審査員特別賞、観客賞/アジア映画部門金賞、観客賞/革新的映画部門金賞
 
*第9回 東京フィルメックス 特別招待作品 アニエスベーアワード受賞
*第59回ベルリン国際映画祭FIPRESCI賞受賞、カリガリ賞受賞

2011 「冷たい熱帯魚」
 
*第67回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門>正式出品
 
*第35回トロント映画祭<ヴァンガード部門>正式出品作品
 
*第15回釜山国際映画祭<アジア映画の窓部門>正式出品作品
 
*第54回ロンドン映画祭 正式出品作品
 
*第29回バンクーバー国際映画祭<ドラゴン&タイガー・ヤングシネマアワード>正式出品作品
 
*第43回シッチェス・カタロニア国際映画祭正式出品作品【カーサ・アジア最優秀作品賞受賞】
 
*ファンタスティックフェスティバル2010正式出品作品【ファンタスティック長編部門脚本賞受賞】
  *第7回香港アジア映画祭 正式出品作品
  *第20回オスロ国際映画祭 正式出品作品
  *第7回バンコク国際映画祭 正式出品作品
  *第11回東京フィルメックス映画祭出品

2011 「恋の罪」

*第64回カンヌ国際映画祭監督週間正式出品

2012 「ヒミズ」

*第68回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門正式出品
 【マルチェロ・マストロヤンニ賞(最優秀新人俳優賞)受賞、染谷将太 二階堂ふみ

【関連読書日誌】
【読んだきっかけ】
【一緒に手に取る本】
まずは,歌集と下記あたりからか.評伝はいいものがたくさんある.

寺山修司全歌集 (講談社学術文庫)

寺山修司全歌集 (講談社学術文庫)

両手いっぱいの言葉―413のアフォリズム (新潮文庫)

両手いっぱいの言葉―413のアフォリズム (新潮文庫)

寺山修司と生きて

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あゝ、荒野

あゝ、荒野

園子温は未知の世界です.
愛のむきだし

愛のむきだし