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“昨今の若い人は、自分に関係のないことには、ほとんど関心を持ちません。従って、一つ一つの問題に関して、自分なりの判断,感想を披瀝するということも、ほとんどありません” 藤川桂介 ドラマ 2012年 10月号   映人社

ドラマ 2012年 10月号 [雑誌]

ドラマ 2012年 10月号 [雑誌]

脚本の月刊誌と銘打つ,「ドラマ」という雑誌がある.たまたま書店で見かけて買ったのだが,本誌通巻400号とか.記念に脚本家アンケートという特集が組まれており,「あまたが見たテレビドラマベスト3」などという質問を脚本家49人にに聞いていいる.
この中で、最多得票は,
 8票:淋しいのはお前だけじゃない
次点は
 5票:早春スケッチブック
 5票:北の国から
続いて
 4票:前略おふくろ様
 4票:阿修羅のごとく
 4票:ふぞろいの林檎たち
さて,家族の間で評判がよかった,「リッチマン,プアマン」の脚本が載っていたので買ったのだが,それとは別に,
『時代が見える プロファイル脚本術 第7回』 藤川桂介 ドラマ 2012年10月号
という連載が掲載されていて,その中に,メモリバンク「世代の死角」という小文が差しはさまれている.

昨今の若い人は、自分に関係のないことには、ほとんど関心を持ちません。それが仮に社会的な問題であっても、自分に直接関係がないと判れば、ほとんど興味を示しません。従って、一つ一つの問題に関して、自分なりの判断,感想を披瀝するということも、ほとんどありません。そのために、彼等は何を考えているのか、まるで見当がつかないことが起こります。
 面倒なことには、拘わらないという態度でいますから、社会に起こることに、反応するようなことはほとんどありません。これではものを書くということになると、読んだり、見たりする人にとっては、何の感動も生まれないものになってしまいます。
 それと昨今の若い人は、考えるという作業が大変苦手なようです。そろそろ、見たもの、聞いたもの、触れたものをそのまま受け止めるしかない状態から、脱出して貰わないと困ります。考えることで…つまりその想像力で作品を生みだして貰いたいのです。
 今のような状態では、なかなかその人独自の視点など生まれるわけはないのですから、とてもものは書けません。

ちなみに,藤川桂介氏は1934年生まれ.宇宙戦艦ヤマトの脚本をてがけたらしい.
【関連読書日誌】

  • URL)“その人は、ステージのかぶりつきまで押し出してきて、人一倍大きな手拍子を打ち、踊る役者たちに向って、「イヨッ、日本一!」「待ってマシタ!」等の掛け声をだれ揮ることなく浴びせかけている。「ここにもひとり、本当にテレビドラマを愛している人がいるのだ」と、そう思うよりほかに僕には理解の仕様がなかった。” 『淋しいのはお前だけじゃない』 市川森一 大和書房

【読んだきっかけ】
【一緒に手に取る本】

淋しいのはお前だけじゃない

淋しいのはお前だけじゃない

早春スケッチブック〈上巻〉 (新風舎文庫)

早春スケッチブック〈上巻〉 (新風舎文庫)

早春スケッチブック〈下巻〉 (新風舎文庫)

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北の国から―2002遺言 (SCENARIO 2002)

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