2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

“夫婦とは、他人との生き方の共有。支え合う男女。それが「燻し銀」のような関係をつくり、深い喜びに結びつくのだ” 『妻と最期の十日間  (集英社新書)』 桃井和馬 集英社

妻と最期の十日間 (集英社新書)作者: 桃井和馬出版社/メーカー: 集英社発売日: 2010/12/17メディア: 新書購入: 2人 クリック: 15回この商品を含むブログ (13件) を見る 突然くも膜下出血に倒れた妻が亡くなるまでの10日間の物語.だがしかし,介護記でもな…

“私たちは当たり前のように享受しているこの「戦後」を、二度と「戦前」に引き戻してはならない” 『日本の戦争 BC級戦犯 60年目の遺書』 田原総一朗監修 田中日淳編 堀川惠子聞き手 アスコム

日本の戦争 BC級戦犯 60年目の遺書作者: 田中日淳,田原総一朗出版社/メーカー: アスコム発売日: 2007/08/17メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 3回この商品を含むブログ (8件) を見る東京裁判とA級戦犯という言葉は知っていても,BC級戦犯について皆が…

“特に演劇の中継録画の番組がなくなったのは問題で、小劇場での演劇は、NHKの放映がなければ東京以外ではまず見ることができない。演劇文化にとっては大きなマイナスである” 『中身も重要、ハイビジョン』 (三毛猫ホームズと芸術三昧!) 赤川次郎 2011/07/15, 朝日新聞

『中身も重要、ハイビジョン』 赤川次郎 2011/07/15, 朝日新聞 BS放送の改編によって,演劇番組ななくなってしまったことは本当に残念.演劇文化に対する評価が,欧米に比べて日本はなぜこんなにも低いのか.映画,音楽,絵画などに比して,何よりも1回性の…

“ブルジョアの排撃,つまり、全体主義の時代風潮とは、そのようなかたちで、大衆の側からの「平等」への願いを含んでいる” 『きれいな風貌―西村伊作伝』 黒川創 新潮社

きれいな風貌―西村伊作伝作者: 黒川創出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2011/02メディア: 単行本 クリック: 29回この商品を含むブログ (11件) を見る 小説家の手によるものだけあって,端正できれいで優しい文章でつづられた,西村伊作の評伝である.「きれい…

“オイラーの水晶のように透明なラテン語は、西洋の学者たちがこの言語で書くのをやめたときに西洋文明が失ったものに気づかせてくれる” 『素数に憑かれた人たち ~リーマン予想への挑戦~』 John Derbyshire, 松浦俊輔訳 日経BP社

素数に憑かれた人たち ~リーマン予想への挑戦~作者: John Derbyshire,松浦俊輔,ジョン・ダービーシャー出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2004/08/26メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 192回この商品を含むブログ (55件) を見る 何度読んでも,いつ読んで…

“嬉しいことに、『回転について』は誰にも読まれなかった本であるというケストラーの主張が完全に間違っていたことを、ここにご報告できる”  『誰も読まなかったコペルニクス -科学革命をもたらした本をめぐる書誌学的冒険  (ハヤカワ・ノンフィクション) 』 オーウェン・ギンガリッチ 柴田裕之訳 早川書房

誰も読まなかったコペルニクス -科学革命をもたらした本をめぐる書誌学的冒険 (ハヤカワ・ノンフィクション)作者: オーウェン・ギンガリッチ,柴田裕之出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2005/09/22メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 15回この商品を含むブ…

“科学(者)への信頼は,何が確実に言えて,何が言えないか,それを科学者自身が明確に述べるところに成り立つといえる。科学とは,まずなによりも《限界》の知であるはずである” 『見えないもの,そして見えているのにだれも見ていないもの』 鷲田清一 科学 2011年 07月号 岩波書店

科学 2011年 07月号 [雑誌]出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/06/28メディア: 雑誌この商品を含むブログ (1件) を見る岩波書店『科学』の2011年7月号は,特集「原発のなくし方」なのであるが,とりあえずそれはおいておいて、巻頭の科学時評,大阪大学…

“最後まで知性のクレイドルcradle(揺り籠)は疑いなんだ。疑いを全部切り捨てるような境地に行くのは、これはファナティシズム、狂信の境地でしょう” 『かくれ佛教』 鶴見俊輔  ダイヤモンド社

かくれ佛教作者: 鶴見 俊輔出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2010/12/10メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 30回この商品を含むブログ (7件) を見る 鶴見俊輔の書いたものを意識的に読み始めたのは比較的最近のことである.きっかけは,岩波書店の…

“何千もの幸運な偶然によって、あるいはお望みなら神の奇跡によってと言ってもいいが、とにかく生きて帰ったわたしたちは、みなそのことを知っている。わたしたちはためらわずに言うことができる。いい人は帰ってこなかった、と” 『夜と霧 新版』 ヴィクトール・E・フランクル 池田香代子訳 みすず書房

夜と霧 新版作者: ヴィクトール・E・フランクル,池田香代子出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2002/11/06メディア: 単行本購入: 48人 クリック: 398回この商品を含むブログ (372件) を見るヴィクトール・E・フランクル,『夜と霧』の池田香代子の新訳によ…

“明るくてアナーキーで、呑気でナンセンスな、かわいらしいマンガを書いてみたいと思ったのだ” 『うみべのまち 佐々木マキのマンガ1967-81』 佐々木マキ  太田出版

うみべのまち 佐々木マキのマンガ1967-81作者: 佐々木マキ出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2011/06/23メディア: コミック購入: 7人 クリック: 63回この商品を含むブログ (19件) を見る佐々木マキ:1946年神戸生まれのマンガ家・イラストレーター・絵本作家…