2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

“そこに自分で作った料理の写真が載っているのだが、黒木瞳が子どもに作ったお弁当の写真とは違うのである” 『官能の人・伊吹文明 京都の四季の食卓』 お代は見てのお帰りに 連載223回 小倉千加子 週刊朝日 2012年9月7日号

週刊朝日 2012年9月7日号発売日: 2012メディア: ? クリック: 6回この商品を含むブログ (1件) を見る特定の政治家,政党を特に応援するつもりはないのだが,自民党の伊吹文明元財務大臣の趣味(特技?)にいて,小倉千加子が書いている.京都の歴史ある繊…

“父母は半信半疑だが、 本人はうまくだませたと思っている” 銀座カラー JR車内広告

活字になっているものであれば,何でも「引用」の候補である. これは,JR中央線特別快速車内の広告でみつけたもの. 夏の用語辞典 『友達の家でお泊り会』彼氏宅に泊りに行くことをさした隠喩。 夏休みに若い女子の間で多用される傾向がある。 父母は半信半…

“だから、一時間半ほどの長さのものが、意味を抜きにして「音」で体の中に入っている。その音が甦るたびに「ああ、こういう意味か」という再生が起こり、「なんでそうなるの?」という疑問も生まれる” 『義太夫節が体に入ってしまったので』 橋本治 波 2012年 08月号 新潮社

波 2012年 08月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2012/07/27メディア: 雑誌この商品を含むブログ (1件) を見る橋本治の『浄瑠璃を読もう』がついに本になった.少しずつゆっくり読もうと大切にしているのだが,これは,その著者本人による小文.文楽…

“明治人は過剰なまでに果断であった。(略)明治日本もまた過剰なまでに果断であった” 【津田梅子 日本語が得意でなかった武士の娘】 『「一九〇五年」の彼ら』 関川夏央 NHK出版

「一九〇五年」の彼ら―「現代」の発端を生きた十二人の文学者 (NHK出版新書 378)作者: 関川夏央出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2012/05/08メディア: 新書 クリック: 4回この商品を含むブログ (7件) を見る本書の第二章 「津田梅子 日本語が得意でなかった…

“エコテロリズムを放置すればどうなるか。その刃は必ずや将来、ブーメランのごとく戻ってきて自国民の安全を脅かし、災禍をもたらす” 『恐怖の環境テロリスト (新潮新書) 』 佐々木正明 新潮社

恐怖の環境テロリスト (新潮新書)作者: 佐々木正明出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2012/03メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (6件) を見る環境問題を考える上で必読の書であろう.シー・シェパードなど過激な環境運動の背後にあるものを…

“グ口ーバリズムとナショナリズムに基づく主権国家間の権力政治の間の矛盾が、破局的な事態をもたらす危険性を超克するための「新しい世界秩序の創造」こそが、現代の「苦悩にみちた喫緊の人類史命題」である、と若泉は強調する”  『「沖縄核密約」を背負って:若泉敬の生涯』 後藤乾一 岩波書店

「沖縄核密約」を背負って 若泉敬の生涯作者: 後藤乾一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2010/01/23メディア: 単行本 クリック: 38回この商品を含むブログ (18件) を見る引きつづいて,四,五章よりの引用 第一章 越前の片田舎から世界へ(一九三0― 一九六…

“その時、若泉の耳朶にふれたのは、かつて激戦が展開された摩文仁(まぶに)の丘の戦跡を初めて訪ねた際、見知らぬ地元の男性から教えられた「むせびなく霊の声がこの丘にかすかにひゞく遠き海鳴り」という一首であった” 『「沖縄核密約」を背負って:若泉敬の生涯』 後藤乾一 岩波書店

「沖縄核密約」を背負って 若泉敬の生涯作者: 後藤乾一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2010/01/23メディア: 単行本 クリック: 38回この商品を含むブログ (18件) を見る本日8月15日は終戦記念日.それに先立つ,今年の5月15日は,沖縄返還40周年で…

“「家族」というものはやっかいで、百の家族があれば百の文化が あり、内部での人間関係も多様であるため、リアリティの在り方や受け止め方 も千差万別になります” 『荒野1/7』 高木登 鵺的第五回公演パンフレット  

高木登が主催する鵺的という演劇集団の第五回公演,『荒野1/7』のパンフレット.したがって市販品ではない.鵺的については,こちらのHP 知人の一言「必見」に誘われて,意を決して遠路観に行く.大収穫.当日券,キャンセル待ち券の入手方法を尋ねるため…

“一国の文化の水準は「長く愛され続けるもの」をどれだけ大切にするかで決まるものだ” 『吉田秀和さんの言葉 (三毛猫ホームズの遠眼鏡 2)』赤川次郎 「図書」2012年8月号 岩波書店

図書 2012年 08月号 [雑誌]出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2012/07/28メディア: 雑誌この商品を含むブログ (1件) を見る岩波書店「図書」の赤川次郎氏連載,三毛猫ホームズの遠眼鏡より.今月のタイトルは「吉田秀和さんの言葉」.98歳で亡くなった音楽評…

“2000年代の日本の科学技術コミュニケーションが「生ぬるい」と述べた理由の一つは、この問題意識の欠如なのです” 「3.11以降の科学技術コミュニケーションの課題」 平川秀幸 『もうダマされないための「科学」講義 (光文社新書)』 SYNODOS編 光文社

もうダマされないための「科学」講義 (光文社新書)作者: 菊池誠,松永和紀,伊勢田哲治,平川秀幸,片瀬久美子,飯田泰之,SYNODOS出版社/メーカー: 光文社発売日: 2011/09/16メディア: 新書購入: 23人 クリック: 532回この商品を含むブログ (46件) を見る 1章 科…

“多くの場合「強い相対主義」は単に思想的敗北のような気がします。区別のつかない領域があったとしても、はっきり区別できる両端はあるはずです” 「科学と科学ではないもの」 菊池誠 『もうダマされないための「科学」講義  (光文社新書) 』 SYNODOS編 光文社

もうダマされないための「科学」講義 (光文社新書)作者: 菊池誠,松永和紀,伊勢田哲治,平川秀幸,片瀬久美子,飯田泰之,SYNODOS出版社/メーカー: 光文社発売日: 2011/09/16メディア: 新書購入: 23人 クリック: 532回この商品を含むブログ (46件) を見る科学コミ…

“がんが「がんもどき」と「本物のがん」に分かれることが真実の高みにあると、誰の目にも明らかになるからです” 『 がん放置療法のすすめ―患者150人の証言 (文春新書)』 近藤誠 文藝春秋

がん放置療法のすすめ―患者150人の証言 (文春新書)作者: 近藤誠出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2012/04/19メディア: 新書購入: 4人 クリック: 31回この商品を含むブログ (6件) を見るがんを宣告されたとき,どこの病院を選択するか,どのような治療を選択…

“近藤さんの本は海外情報や面白おかしい話の羅列ではない。人間と国という大きなテーマを考えながら書いたものだから、彼が亡くなってからずっと支持されている” 『美しい昔 − 近藤紘一が愛したアジア」』 最終回「ゆんの父親」 野地秩嘉  SKYWARD 2012年 8月号 日本航空インタナショナル

JAL SKYWARD スカイワード 2011年 9月号 相葉雅紀作者: 日本航空インタナショナル発売日: 2011メディア: 雑誌この商品を含むブログを見るJALの機内広報誌(市販品).上記の写真は古いが,2012年8月号で発見. SKYWARDの連載「美しい昔 − 近藤紘一が愛したア…

“人間の歴史を振り返れば、ファシズムを産み育てるのはいつだって大衆の無知と無関心だ” 『政府は必ず嘘をつく  アメリカの「失われた10年」が私たちに警告すること 角川SSC新書』 堤未果 角川マガジンズ

政府は必ず嘘をつく アメリカの「失われた10年」が私たちに警告すること 角川SSC新書作者: 堤未果出版社/メーカー: 角川マガジンズ(角川グループパブリッシング)発売日: 2012/02/10メディア: 新書購入: 8人 クリック: 113回この商品を含むブログ (37件)…

“遺言にあらわれているものは、すさまじいまでの孤独感である。枯寂といってもよいであろう” 【森鴎外 熱血と冷眼を併せ持って生死した人】『「一九〇五年」の彼ら』関川夏央 NHK出版

「一九〇五年」の彼ら―「現代」の発端を生きた十二人の文学者 (NHK出版新書 378)作者: 関川夏央出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2012/05/08メディア: 新書 クリック: 4回この商品を含むブログ (7件) を見る本書の第一章 森鴎外 熱血と冷眼を併せ持って生死…