2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

“だからどうすべきかは政治家に任せるべきだという意見をしばしば耳にします。 それは、学者にとって楽な生き方です” 『リスクと向きあう 福島原発事故以後』 中西準子, 河野博子 中央公論新社

リスクと向きあう 福島原発事故以後作者: 中西準子,河野博子出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2012/11/22メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 59回この商品を含むブログ (9件) を見る中西準子さん(紫綬褒章も受章している大先生です)のお名前は、30…

“青春小説---と思いきや、XXXからXX行目(絶対に先に読まないで!)で、本書はまったく違った物語に変貌する” 『 イニシエーション・ラブ』  (文春文庫) のカバーより 乾くるみ 文藝春秋

イニシエーション・ラブ (文春文庫)作者: 乾くるみ出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2012/09/20メディア: Kindle版この商品を含むブログを見るライトノベルの類のものを読むことはないのだが,「これだけは」と薦める声をあまりに多く聞く昨今なので読んで…

“「限界の学習」ということで話が終わっているなら、ここまで心 に響く物語にはなるまい。そうした学習を遂げたあとに、人はどうふるま うのか。イシグロはつねに、そこにも目を向ける。” 柴田元幸 蜷川幸雄演出『わたしを離さないで』上演プログラム

蜷川幸雄演出『わたしを離さないで』上演プログラム Kazuo Ishiguroの小説“Never let me go”(『私を離さないで』)が,映画化された時,その映画パンフレットに,蜷川幸雄が舞台化を考えているということが書いてあったと記憶している.あの小説が書かれた…

“人は何の経験がなくとも、バカになつて突つ込んでいけば、誰か助ける人が出てきてくれる” 『イベリコ豚を買いに』 野地秩嘉 小学館

イベリコ豚を買いに作者: 野地秩嘉出版社/メーカー: 小学館発売日: 2014/03/31メディア: 単行本この商品を含むブログ (15件) を見る野地秩嘉さんの書いたものとの出逢いは随分と昔になるが、気負いのないよい文章を書く人である。目線が低く保たれていて、安…

“若いとき、人は生涯に続く習慣を作り上げ、それはどんな厄災にも持ちこたえるものだと信じる” 『情事の終り』  (新潮文庫) グレアムグリーン 訳:上岡伸雄 新潮社

情事の終り (新潮文庫)作者: グレアムグリーン,Graham Greene,上岡伸雄出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2014/04/28メディア: 文庫この商品を含むブログ (6件) を見るEnd Of The Affair作者: Graham Greene出版社/メーカー: Penguin UK発売日: 1962/01/02メデ…