“こういう失敗を重ねつつもお酒がやめられないのは、やはり人との交流や会話が楽しいからでしょう” 『酔って記憶をなくします (新潮文庫)』  石原たきび編 新潮社

酔って記憶をなくします (新潮文庫)

酔って記憶をなくします (新潮文庫)

酔って記憶をなくした人たちの体験集.
アルコールに弱く,飲むと寝てしまう私には別世界のお話しなのだが,酔って記憶をなくせる人たちが羨ましくもある.

  • 帰り道,すべての自動販売機でコーヒーを買う
  • 交番のお巡りさんにプロポーズして怒られる

などかわいらしいものから

  • 海外とのTV会議に勝手に参加
  • 駐車場の車を掛け布団と間違えて,その下で寝る

など,笑ってすませられないものまで.

こんな本読んで笑ってられる幸せをありがたく思います.
酔っていない状態が正常な状態とは限らないし,酔ってもいないのに記憶をなくしている今日この頃の方が深刻.

記憶がないため「昨夜こんなことしてたよ」と人から教えられて知らない自分に会える、同じ話を聞いても毎回新鮮な驚きがある、といったメリットもあります。

ほんとうかなぁ.

【関連読書日誌】
【読んだきっかけ】
Hatena::Diary「楽園は心の中にある」にて
【一緒に手に取る本】
続編もでているようだが,残念ながら図書館にはなかった.

ますます酔って記憶をなくします (新潮文庫)

ますます酔って記憶をなくします (新潮文庫)

お酒で失敗した経験のあるかたは一読を
酒と健康 (岩波新書 黄版 (379))

酒と健康 (岩波新書 黄版 (379))