“人柄の優れた人々に対しては、われわれは誰に対するよりも多くの信を、速やかに置くものなのである” 『「政治家と弁論術」古典でしか世界は読めない』 佐藤優 文藝春秋 2011年11月号
「政治家と弁論術」古典でしか世界は読めない 佐藤優
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人柄が第一にきて,言論(論理)が最後に来るところがポイントか.加藤恭子氏が,論文を書くにはアリストテレスの『レトリカ』を読め,と(米国の)指導教官に言われたのに通ずる.
第一:「人柄によって」話者の人柄
人柄の優れた人々に対しては、われわれは誰に対するよりも多くの信を、速やかに置くものなのである。
(略)
民主党の小沢一郎元代表は、「論者の人柄のよさは言論の説得性にとりなんの足しにもならない」と考えているようだ。それだから、メディアを考慮したイメージ戦略をとらない。
第二:「聴き手を通して」聴衆の心理状態
菅氏によって国民の心理がずたずたに傷つけられたという前提がなければ、多くの人が野田氏のどじょう演説に癒しを感じることはなかったであろう。
第三:「言論そのものによって説得」
言論そのもので説得する力をもたない政治家が外相になると国益を毀損する。
【関連ブログ】
“過去五十年、欧米人と議論や口論になった場面で、私は負けたことがない” 『言葉でたたかう技術』 加藤 恭子 文藝春秋
【読んだきっかけ】
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