“しかし、いかに異なる他者と討議することができるのだろうか。意見と意見の交換から排除されている人はいないだろうか、それぞれの意見はきちんと聴かれているのだろうか” 『「科学技術と社会の相互作用」についてのおすすめ本』 「科学技術と社会の相互作用」 第4回シンポジウム(2011年5月29日)配付資料(1/6)
『「科学技術と社会の相互作用」についてのおすすめ本』 「科学技術と社会の相互作用」 第4回シンポジウム(2011年5月29日)配付資料に掲載されている書物のうち,全6頁の中の1頁目.「科学技術と社会の相互作用」という研究プロジェクトは,社会技術研究開発センター(RISTEX)が主催している活動の一つ.
- 「科学技術」と社会が相互作用するための礎を考える本
- 「科学技術」を社会とのつながりで考える本
- 「科学技術」と人をとり巻く環境を考える本
- 「科学技術」の〈正確さ〉と「情報」のもつ〈あいまいさ〉を考える本
- 「科学技術」をめぐるコミュニケーションの本
の5部からなる.
【読んだきっかけ】
「科学技術と社会の相互作用」 第4回シンポジウム(2011年5月29日)に参加して
【一緒に手に取る本】
- 「科学技術」と社会が相互作用するための礎を考える本
- 作者: キショール・マブバニ,北沢格
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2010/02/04
- メディア: 単行本
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世界システムの大転換の時代に、日本が、政治経済だけでなく教育、研究、気候変動、資源、感染症さらには科学技術と社会の問題について、国境を越えて積極的にグローバル展開を図るためには、個人、組織、国レベルで、時代と世界・アジアに対する認識を根底から築き直す必要がある。この本はそのために刺激的な視座を与えてくれるものと思う。[有本建男氏推薦]
- 作者: 齋藤純一
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2008/08/28
- メディア: 単行本
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百家争鳴、諸説紛々。そんな時、意見の異なる者同士の議論が大切であることは、誰もが認めるだろう。しかし、いかに異なる他者と討議することができるのだろうか。意見と意見の交換から排除されている人はいないだろうか、それぞれの意見はきちんと聴かれているのだろうか。[平川全機氏推薦]
誰が世界を変えるのか ソーシャルイノベーションはここから始まる
- 作者: フランシスウェスリー,ブレンダツィンマーマン,マイケルクインパットン,エリックヤング,東出顕子
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2008/08/18
- メディア: 単行本
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HIV/AIDSとの草の根の闘い、いじめを防ぐ共感教育プログラム、貧困対策、障害者支援…・・等、社会起業家の具体的活動事例を紹介しながら、社会変革を導きだす様々な要因を体系的かつ理論的に分析・整理している点が興味深い。研究開発プロジェクトの成果の「社会実装」にも何かヒントを与えてくれそうな一冊である。[奥山紘史推薦]
その言い方が人を怒らせる―ことばの危機管理術 (ちくま新書)
- 作者: 加藤重広
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2009/11
- メディア: 新書
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この書を読んで、今までの不用意な発言を反省させられるとともに、わかりやすく表現が出来ればと自らに期待している。[小林税夫氏推薦]
- 作者: 服部篤子,武藤清,渋澤健,比留間雅人,小林香織,石井芳明,金田晃一,服部崇
- 出版社/メーカー: 日本経済評論社
- 発売日: 2010/05/26
- メディア: 単行本
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都心養蜂や水の浄化などの具体的事例も盛り込まれているが、全体としては現代資本主義を革新する必要性を強く意識した本になっている。日本に関しては、「市民社会の王道の素質」がある一方で、宗教的な倫理が弱いこと、人材の流動性が低いことが指摘されており、グローバライゼーションの中での日本経済のあり方を考える上でも刺激に富んだ本である。[大守隆氏推薦]
昭和と日本人失敗の本質 (WIDE SHINSHO 140) (新講社ワイド新書)
- 作者: 半藤一利
- 出版社/メーカー: 新講社
- 発売日: 2011/07/21
- メディア: 単行本
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これらの詳細のすべてが本書に記載されているわけではないので、読者は類書に視野を広げる必要があるが、社会一科学技術開発にかかわる思想の文化による違いとその影響を再考するに示唆的である。ゼロ戦グラマン問題の日米社会比較技術論については、『零戦一アメリカ人はどう見たか』(辻俊彦、2007、芸立出版)から詳しく知る材料が得られる。[大井学氏推薦]
【関連読書日誌】
- “科学技術が社会に深く組み込まれるようになった現在,科学が不確実な知識しか生み出せず,しかも価値観が関与し,社会的意思決定が求められるような事例が増えている” 『みんなが選ぶ1冊』 「科学技術と社会の相互作用」 第2回シンポジウム配付資料 (1/4)
- “科学技術についても、社会保障など他の社会政策と同様に、意思決定に参加し、影響力を行使するための権利の保障/責任といった「市民権(シティズンシップ)」が求められている” 『みんなが選ぶ1冊』 「科学技術と社会の相互作用」 第2回シンポジウム配付資料 (2/4)
- “彼らの言葉と論理に拠って市民は科学を語ることができるのだろうか。一見異なる文脈にあるスピヴァクの論考は、科学と社会の相互作用、特に科学を巡る「語り」の権力構造を考える上でも示唆的である” 『みんなが選ぶ1冊』 「科学技術と社会の相互作用」 第2回シンポジウム配付資料 (3/4)
- “「社会のための科学技術」という時、どういう意味で「社会のため」になるのかが問われると同時に、その「社会」とはいかなる社会のことを意味するのかが問われるのではないだろうか” 『みんなが選ぶ1冊』 「科学技術と社会の相互作用」 第2回シンポジウム配付資料 (4/4)