“科学者や技術者、技術の社会導入を決定する政策決定者は、科学技術のもたらす入々の苦悩にも想像力を働かせ、その痛みに共感する感受性をもっていなければならない” 『「科学技術と社会の相互作用」についてのおすすめ本』 「科学技術と社会の相互作用」 第4回シンポジウム(2011年5月29日)配付資料(4/6)
『「科学技術と社会の相互作用」についてのおすすめ本』 「科学技術と社会の相互作用」 第4回シンポジウム(2011年5月29日)配付資料に掲載されている書物のうち,全6頁の中の4頁目.「科学技術と社会の相互作用」という研究プロジェクトは,社会技術研究開発センター(RISTEX)が主催している活動の一つ.
【読んだきっかけ】
「科学技術と社会の相互作用」 第4回シンポジウム(2011年5月29日)に参加して
【一緒に手に取る本】
(3)「科学技術」と人をとり巻く環境を考える本

温暖化論のホンネ ~「脅威論」と「懐疑論」を超えて (tanQブックス)
- 作者: 武田邦彦,枝廣淳子,江守正多
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2009/12/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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科学と社会の応答、気候変動問題に対する社会的な意思の形成における科学者・専門家の役割を考える上で、大変に参考となる刺激的な書である[柳下正治氏推薦]

バイオポリティクス―人体を管理するとはどういうことか (中公新書)
- 作者: 米本昌平
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2006/06
- メディア: 新書
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しかし、ここから個々人に見えてくるものは単一遺伝子による遺伝病を除いて、統計学的確率論の未来である。[明石圭子氏推薦]

- 作者: NHK食料危機取材班
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/10
- メディア: 単行本
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「飽食」の幻想に酔いしれることなく、絶えず世界に目を向けておきたいものである。その意味で、一読をお勧めしたい一書である。[飯澤理一郎氏推薦]

- 作者: ジョディ・ピコー,川副智子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/09/05
- メディア: 文庫
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- 作者: ジョディ・ピコー,川副智子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/09/05
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科学者や技術者、技術の社会導入を決定する政策決定者は、科学技術のもたらす入々の苦悩にも想像力を働かせ、その痛みに共感する感受性をもっていなければならない。ドナーを運命づけられたアナの心の葛藤や、二人の娘をめぐる両親の苦悩を感じられる一冊である。[畑中綾子氏推薦]

- 作者: 清水哲郎,島薗進
- 出版社/メーカー: ヌーヴェルヒロカワ
- 発売日: 2010/12
- メディア: 単行本
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大学における一般講義向けを意図しただけあって、ケア従事者にのみならず、むしろ一般の人にとって「避けられない死」を考える内容でもある。[依田育士氏推薦]

- 作者: 唐木英明
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2010/03/24
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「科学のための科学」と「安全の科学」を区別しなければならないのに、日本には「安全の科学」の専門家がほとんどいないという。食品リスク論議を進めるための好著だ。[武部俊一氏推薦]

- 作者: 清成忠男
- 出版社/メーカー: 有斐閣
- 発売日: 2010/11/01
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混迷している現代に求められる清成??地域経済論の集大成の著作である。今後の中山間地域問題を解決させる新たな手法として、本書を推薦したい。[桂信太郎氏推薦]
【関連読書日誌】
- “環境との相互作用の中で、個人の実感が抽象化と具体化を繰り返すことで生み出され蓄積される科学の過程は、個人が主体的意志をもって社会という全体をつくり、また変えてゆく媒体となる。科学の役割を考えることは、私たちの社会を考えることでもある” 『「科学技術と社会の相互作用」についてのおすすめ本』 「科学技術と社会の相互作用」 第4回シンポジウム(2011年5月29日)配付資料(3/6)
- “本書で弁護士向けに解説される誘導尋問技術(ゴールデンルール)を科学(科学者証人)に適用しよう。すると、読者自ら、面白い結論を得られること請け合いである。” 『「科学技術と社会の相互作用」についてのおすすめ本』 「科学技術と社会の相互作用」 第4回シンポジウム(2011年5月29日)配付資料(2/6)
- “しかし、いかに異なる他者と討議することができるのだろうか。意見と意見の交換から排除されている人はいないだろうか、それぞれの意見はきちんと聴かれているのだろうか” 『「科学技術と社会の相互作用」についてのおすすめ本』 「科学技術と社会の相互作用」 第4回シンポジウム(2011年5月29日)配付資料(1/6)
- “「社会のための科学技術」という時、どういう意味で「社会のため」になるのかが問われると同時に、その「社会」とはいかなる社会のことを意味するのかが問われるのではないだろうか” 『みんなが選ぶ1冊』 「科学技術と社会の相互作用」 第2回シンポジウム配付資料 (4/4)