“「よりよい世界を作りたい」という目標と、「邪悪であってはならない」という信念を共有する「グーグル教」集団ともいえる存在が、社会にどのような影響を与えるのか” 『「科学技術と社会の相互作用」についてのおすすめ本』 「科学技術と社会の相互作用」 第4回シンポジウム(2011年5月29日)配付資料(5/6)
『「科学技術と社会の相互作用」についてのおすすめ本』 「科学技術と社会の相互作用」 第4回シンポジウム(2011年5月29日)配付資料に掲載されている書物のうち,全6頁の中の5頁目.「科学技術と社会の相互作用」という研究プロジェクトは,社会技術研究開発センター(RISTEX)が主催している活動の一つ.
【読んだきっかけ】
「科学技術と社会の相互作用」 第4回シンポジウム(2011年5月29日)に参加して
【一緒に手に取る本】
(3)「科学技術」と人をとり巻く環境を考える本(つづき)
- 作者: 田中克,川合真一郎,谷口順彦,坂田泰造
- 出版社/メーカー: 京都大学学術出版会
- 発売日: 2010/09/03
- メディア: 単行本
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本書は海洋における生物生産の仕組み、魚食文化の豊かさ、未来を拓く食料自給の意義、漁業と魚販売に関わる最新の研究成果、など21世紀の日本の水産研究の現状と課題を自然・社会・人文科学の視点から明らかにした大作で、一読に値する。[柳哲雄氏推薦]
(4) 「科学技術」の〈正確さ〉と「情報」のもつ〈あいまいさ〉を考える本
- 作者: ビルコヴァッチ,トムローゼンスティール,加藤岳文,斎藤邦泰
- 出版社/メーカー: 日本経済評論社
- 発売日: 2011/08/25
- メディア: 単行本
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米国のジャーナリストが3年に及ぶ市民や記者へのインタビュー、包括的調査、21回の公関討論などを経てまとめた「最良のジャーナリズム論」として、ご一読をお薦めする。「市民への忠誠」や「検証の規律」「公開討論の場の提供」など9項目の「ジャーナリズムの原則」が挙げられおり、科学技術ジャーナリズム、科学技術コミュニケーションの役割を考える上での視座を与えてくれる。[瀬川至朗氏推薦]
- 作者: ケン・オーレッタ,土方奈美
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/05/14
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「よりよい世界を作りたい」という目標と、「邪悪であってはならない」という信念を共有する「グーグル教」集団ともいえる存在が、社会にどのような影響を与えるのか。本書は、この問いに、閉ざされてきた内部への徹底取材で答えてくれる。[瀬川至朗氏推薦]
- 作者: 島村英紀
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/10/16
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被害者からの告発本ゆえ、多少割り引く必要はあっても、科学者が検察や法曹界への信頼を失った事件であることは確かである。[渡部潤一氏推薦]
- 作者: ジェームズ・ロバート・ブラウン,青木薫
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2010/11/20
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本書は、科学研究と科学哲学・科学社会学とのこれまでの歴史や関係性(すれ違い)について、非専門家が概要をつかむことができる一冊である。さらに本書では、そうした議論の整理にとどまらず社会の中における科学を考える際に、民主的であるということや、社会におけるある種の価値判断と、科学の合理性がいかに調和するのかについて、踏み込んだ考察をしている。[中村多美子氏推薦]
- 作者: 小出五郎
- 出版社/メーカー: 水曜社
- 発売日: 2010/05/22
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報道圧殺の時代に鉱毒を告発し続けた国会議員、田中正造、発禁書「谷中村滅亡史」を著した20歳の荒畑寒村、フオト・ジャーナリストの草分け、小野崎一徳を通して、ジヤーナリストの志の源流を探る。『仮説の検証・科学ジャーナリストの仕事』(講談社、2007年)の続編。
現代の事業仕分けで、科学技術予算の削減に反発してノーベル賞学者らが記者会見し、多くのメディアが同調した。「お知らせに『心ある科学者が会見する』という一文があって、笑ってしまった」とからかうところに、著者の反骨精神がみえる。[武部俊一氏推薦]
(5) 「科学技術」をめぐるコミュニケーションの本
- 作者: 渡辺政隆
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2008/09/05
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読み進むうちに、自然とサイエンスコミュニケーションが、われわれの生活をいかに豊かにしていくのか、あるいはその可能性を秘めているのかが納得させられる。けっして教科書やノウハウ本ではないところが、むしろ説得力を持っているといえるだろう。[渡部淵一氏推薦]
【関連読書日誌】
- “科学者や技術者、技術の社会導入を決定する政策決定者は、科学技術のもたらす入々の苦悩にも想像力を働かせ、その痛みに共感する感受性をもっていなければならない” 『「科学技術と社会の相互作用」についてのおすすめ本』 「科学技術と社会の相互作用」 第4回シンポジウム(2011年5月29日)配付資料(4/6)
- “環境との相互作用の中で、個人の実感が抽象化と具体化を繰り返すことで生み出され蓄積される科学の過程は、個人が主体的意志をもって社会という全体をつくり、また変えてゆく媒体となる。科学の役割を考えることは、私たちの社会を考えることでもある” 『「科学技術と社会の相互作用」についてのおすすめ本』 「科学技術と社会の相互作用」 第4回シンポジウム(2011年5月29日)配付資料(3/6)
- “本書で弁護士向けに解説される誘導尋問技術(ゴールデンルール)を科学(科学者証人)に適用しよう。すると、読者自ら、面白い結論を得られること請け合いである。” 『「科学技術と社会の相互作用」についてのおすすめ本』 「科学技術と社会の相互作用」 第4回シンポジウム(2011年5月29日)配付資料(2/6)
- “しかし、いかに異なる他者と討議することができるのだろうか。意見と意見の交換から排除されている人はいないだろうか、それぞれの意見はきちんと聴かれているのだろうか” 『「科学技術と社会の相互作用」についてのおすすめ本』 「科学技術と社会の相互作用」 第4回シンポジウム(2011年5月29日)配付資料(1/6)
- “「社会のための科学技術」という時、どういう意味で「社会のため」になるのかが問われると同時に、その「社会」とはいかなる社会のことを意味するのかが問われるのではないだろうか” 『みんなが選ぶ1冊』 「科学技術と社会の相互作用」 第2回シンポジウム配付資料 (4/4)