“富の再配分ではなく、負担の再配分(痛みの分かち合い)をこそ語らねばならない「収縮時代」に送り届けられた、一冊の希望の書である” 『〈習慣〉から未来への展望探る』 (『民主主義のつくり方』 宇野重規著の書評) 鷲田清一
朝日新聞2013年12月8日 朝刊 読書欄
『民主主義のつくり方』 宇野重規著に対する,鷲田清一氏による書評である.
こんな柔らかい言葉で現代政治について論じる人は、日本の政治学者のなかではめずらしいのではないか。
現代は、社会を基礎づける「確実性の指標」が消滅した時代だという認識が出発点にある。だからこそ熟議が必要なのに、市民はいま、かつてないほど世間の動きに流されやすくなっている。そして他方には、政治への深い不信と無力感。そのなかで「あまりに狭くなった政治の回路」を再びどう切り拓(ひら)いてゆくかという問題意識である。
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