"本の中には、さまざまな悲しみが描かれており、私が、自分以外の人がどれほどに深くものを感じ、どれだけ多く傷ついているかを気づかされたのは、本を読むことによってでした” 『橋をかける 子供時代の読書の思い出』 (文春文庫) 美智子 文藝春秋

- 作者: 美智子
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すえもりブックスという出版社、聞いたこと、見かけたことある気がするのだが、何で知ったのか思いだせない。手元にあるのは、1998年すえもりブックス発行のオリジナル版。日本語と英語訳の両方が掲載されている。
本書は、IBBY(International Board on Books for Young People)国際児童図書評議会第26回世界大会(ニューデリー)における基調講演(ビデオ上映)を採録したもの。
新美南吉「でんでん虫のかなしみ」、倭建御子(ヤマトタケルノミコト)と弟橘比売命(オトウトタチバナヒメのミコト)、ロバート・フロストの「牧場」にまつわる挿話が印象に残る。
P.4
生まれて以来、人は自分と周囲との間に、一つ一つ橋をかけ、人とも、物ともつながりを深め、それを自分の世界として生きてきます。この橋がかからなかったり、かけても橋としての機能を果たさなかったり、時として橋をかける意思を失った時、人は孤立し、平和を失います。この橋は外に向かうだけでなく、内にも向かい、自分と自分自身との間にも絶えずかけ続けられ、本当の自分を発見し、自己の確立をうながしていくように思います。
P.24
読書は私に、悲しみや喜びにつき、思い巡らす機会を与えてくれました。本の中には、さまざまな悲しみが描かれており、私が、自分以外の人がどれほどに深くものを感じ、どれだけ多く傷ついているかを気づかされたのは、本を読むことによってでした。
P.26
子供達が、自分の中に、しっかりとした根を持つために
子供達が、喜びと想像の強い翼を持つために
子供達が、痛みを伴う愛を知るために
そして、子供達が人生の複雑さに耐え、それぞれに与えられた人生を受け入れて生き、やがて一人一人、私共全てのふるさとであるこの地球で、平和の道具となっていくために。
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