ユダヤ

“どんなことも、私たちが共に過ごした人生を、私たちが共になしとげたすべてを、私とエリ―から奪うことはできない。私たちは決して、別々になることはないんだ” 『フランクル『夜と霧』への旅』 河原理子 平凡社

フランクル『夜と霧』への旅作者: 河原理子出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2012/11/24メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (8件) を見るフランクルの私生活は,その著作ほどには知られていない.家族などいろいろな人へのインタビューが本…

“自己反省を持つ人にあっては「知ることは超えることである」ということを信じたい。そして、ふたたびかかる悲劇への道を、我々の日常の政治的決意の表現によって、閉ざさねばならないと思う” 『夜と霧――ドイツ強制収容所の体験記録』 V.E.フランクル, 霜山徳爾訳 みすず書房

夜と霧――ドイツ強制収容所の体験記録作者: V.E.フランクル,霜山徳爾出版社/メーカー: みすず書房発売日: 1985/01/22メディア: 単行本購入: 11人 クリック: 101回この商品を含むブログ (121件) を見るこの旧訳(霜山訳)は高校時代に読んだのだが,先日新訳(…

“とるに足らぬ人生などというものは存在しない。ただ照明が当てられるかどうかが問題なのだ。あの日、照明器具は、一九四一年同様、不良品だった。” 『密告』 ピエールア・スリーヌ 白井成雄訳 作品社

密告作者: ピエールアスリーヌ,白井成雄出版社/メーカー: 作品社発売日: 2000/09メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見るこれは小説.そういう意味では,フィクションだが,自身の驚くべき体験を,そのままでは語れないが故に,小…

“死者は永遠に去って、生者に語りかけには絶対戻って来ない、と思うのは、明らかに間違っている。死者は生者に語りかけに戻ってくる。それこそが彼らのすることだし、死者の主な仕事と言っても良い。” 『アンドレとシモーヌ―ヴェイユ家の物語』 シルヴィヴェイユ, Sylvie Weil,稲葉延子 春秋社

アンドレとシモーヌ―ヴェイユ家の物語作者: シルヴィヴェイユ,Sylvie Weil,稲葉延子出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2011/05メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 27回この商品を含むブログ (12件) を見るヨーロッパ,特に,フランスを主たる住処としたユダ…

“何千もの幸運な偶然によって、あるいはお望みなら神の奇跡によってと言ってもいいが、とにかく生きて帰ったわたしたちは、みなそのことを知っている。わたしたちはためらわずに言うことができる。いい人は帰ってこなかった、と” 『夜と霧 新版』 ヴィクトール・E・フランクル 池田香代子訳 みすず書房

夜と霧 新版作者: ヴィクトール・E・フランクル,池田香代子出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2002/11/06メディア: 単行本購入: 48人 クリック: 398回この商品を含むブログ (372件) を見るヴィクトール・E・フランクル,『夜と霧』の池田香代子の新訳によ…

“文学は、ある意味では勝利者の手によってつくられてゆく歴史への反逆である” 『マラーノの系譜  (みすずライブラリー) 』 小岸昭 みすず書房

マラーノの系譜 (みすずライブラリー)作者: 小岸昭出版社/メーカー: みすず書房発売日: 1998/06メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (3件) を見る初刊1994年,手元にあるのが1998年の版だから,読んだのはずいぶん昔になる.私にとって.こ…

“恐るべきは国家の犯罪である。弾劾さるべきは、理想に名を借りて犯罪を目的化した国家のイデオロギーである。” 『カチンの森――ポーランド指導階級の抹殺』 ヴィクトル・ザスラフスキー 根岸隆夫訳 みすず書房

カチンの森――ポーランド指導階級の抹殺作者: ヴィクトル・ザスラフスキー,根岸隆夫出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2010/07/10メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (14件) を見る誰でも親しい人の死にはあれほど悲むのに,毎年…