“若いとき、人は生涯に続く習慣を作り上げ、それはどんな厄災にも持ちこたえるものだと信じる” 『情事の終り』  (新潮文庫) グレアムグリーン 訳:上岡伸雄 新潮社

情事の終り (新潮文庫)

情事の終り (新潮文庫)

End Of The Affair

End Of The Affair

The End of the Affair

The End of the Affair

ニール・ジョーダン監督の映画『ことの終わり』(The end of the affairs)に魅せられて以来、読み直したかった作品。新訳が出たというので購入。ニール・ジョーダンには、北アイルランドの闘士を扱った、『マイケル・コリンズ』という名画もある。
グレアム・グリーンの作品らしく、ミステリのような読み味である上に、謎解きに「神」が絡んでくるというお話し。
第一部 I 冒頭

物語に始まりも終わりもない。どの時点から振り返るか、あるいはその時点から先を語るか、人が経験の中から気まぐれに選んでいるだけだ。

第一部 I 最後

決まり文句である。こうした民衆の知恵が含まれた表現は、ときに運命のように、会話のなかに滑り込む。

第一部 VI 冒頭

若いとき、人は生涯に続く習慣を作り上げ、それはどんな厄災にも持ちこたえるものだと信じる。

ことの終わり [DVD]

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情事の終り [VHS]

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【関連読書日誌】

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【読んだきっかけ】新訳が出たらしいので
【一緒に手に取る本】
グリーンの短篇を読みたくなった。しかし、名だたる訳者がそろっていること!

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事件の核心 (ハヤカワepi文庫―グレアム・グリーン・セレクション)

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