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“STSを理科教育の改革に利用しようとする試みは、日本では「理科教育」なるものが、概念としても、あるいは学校現場でも、およそ厳密に定まってしまっているために、なかなか実現できないが、理科教育のなかで造られた「理科嫌い」を救う一つの方法として、重要な意味を持つはずである” 『「科学技術と社会の相互作用」についてのおすすめ本』 「科学技術と社会の相互作用」 第4回シンポジウム(2011年5月29日)配付資料(6/6)

『「科学技術と社会の相互作用」についてのおすすめ本』 「科学技術と社会の相互作用」 第4回シンポジウム(2011年5月29日)配付資料に掲載されている書物のうち,全6頁の中の6頁目.「科学技術と社会の相互作用」という研究プロジェクトは,社会技術研究開発センター(RISTEX)が主催している活動の一つ.
【読んだきっかけ】
「科学技術と社会の相互作用」 第4回シンポジウム(2011年5月29日)に参加して
【一緒に手に取る本】
(5) 「科学技術」をめぐるコミュニケーションの本(つづき)

私たちはどうつながっているのか―ネットワークの科学を応用する (中公新書)

私たちはどうつながっているのか―ネットワークの科学を応用する (中公新書)

少数のハブが情報伝達を支配するネットワーク、小さなコミュニティが"よそ者"によって思いがけず外の世界に広がるネットワークなど、ネットワークの構造にはいくつかの類型があるが、その中でつながりを探索する個人や組織の存在、そして彼らのつながり方の質は無限に多様である。ネットワークのレンズを手にすることで見えるものは、そうした相互作用の多様性であるのかもしれない。[清水万由子氏推薦]

「きめ方」の論理 ―社会的決定理論への招待―

「きめ方」の論理 ―社会的決定理論への招待―

どうすれば各人が選択の背後に持つコトを表明した上で、皆で相互吟味をし、新たな望ましいとコトやモノを創り出せるのか。学生時代に触れた本だが、今なお考えさせられる。[山内保典氏推薦]

政治の発見 第5巻 語る (政治の発見 第 5巻)

政治の発見 第5巻 語る (政治の発見 第 5巻)

本書では、政治理論・政治思想系の研究者、実践分野で活動している研究者、そして法学者、社会学者が様々な角度から熟議/対話を理論的・思想的に検討し、平易にかつ深く解説し、具体的な制度や試行事例を取り上げている。現代社会に熟議/対話を広げていく野心的な論集として、読者に深く考えるきっかけを与えるだろう。[柳下正治氏推薦]

Science/Technology/Society As Reform in Science Education (Suny Series in Science Education)

Science/Technology/Society As Reform in Science Education (Suny Series in Science Education)

STSを理科教育の改革に利用しようとする試みは、日本では「理科教育」なるものが、概念としても、あるいは学校現場でも、およそ厳密に定まってしまっているために、なかなか実現できないが、理科教育のなかで造られた「理科嫌い」を救う一つの方法として、重要な意味を持つはずである。[村上陽一郎氏推薦]

対話の場をデザインする 科学技術と社会のあいだをつなぐということ (大阪大学新世紀レクチャー)

対話の場をデザインする 科学技術と社会のあいだをつなぐということ (大阪大学新世紀レクチャー)

原子力についての専門家と市民の対話に取り組み続けている著者の、その活動の充実ぶりをみごとに映し出している。原子力政策を研究対象としてきた私としては、「デザイン」というお洒落なタイトルの陰で著者がどれほどのご苦労を積まれたことか、と(勝手に推測して)ひたすら頭が下がるばかり。「対話」「コミュニケーション」「言語力」などが流行の昨今だからこそ、「対話」のもつ喜びと痛みの両面性を今一度思い起こす必要があるだろう。[尾内隆之氏推薦]

科学技術政策に市民の声をどう届けるか (科学コミュニケーション叢書)

科学技術政策に市民の声をどう届けるか (科学コミュニケーション叢書)

近年、ようやく科学技術と社会の対話や、熟議の重要性が語られるようになり、また本領域でもそのようなテーマのプロジェクトが採択されているが、ここに至る道を切り拓いたのが若松氏である。彼は海外の事例の紹介にとどまることなく、自ら実際にさまざまな手法を実践して見せたのである。本書ではコンセンサス会議はもとより、シナリオワークショッズディープ・ダイアローグなど、彼が取り組んださまざまな手法が実践を踏まえて紹介されるとともに、関連情報や参考文献も記載されている。「科学技術と社会の対話」を考えるための基本書籍ともいうべきものである。[小林傳司氏推薦]

Local Democracy and Development: The Kerala People's Campaign for Decentralized Planning (World Social Change)

Local Democracy and Development: The Kerala People's Campaign for Decentralized Planning (World Social Change)

科学的な決定とデモクラシーの関係を考えるならば、その最高の成功例は実はインド南端に位置するケララ州にある。同州の科学者団体KSSPは1962年に設立され、当初はソ連の科学啓蒙の翻訳を中心に活動する団体であったが、徐々に持続的開発に方針を転換し、1996年には州政府と協力して250万人以上が参加した(恐らく世界最大の)参加型会議を開催している。本書は、そのときの記録である。本事例は、科学と民主制の関係、環境と開発をどう両立させるか、といったことを考える上で貴重な事例を提供してくれる。[春日匠氏推薦]

【関連読書日誌】