ラジオ・テレビ

“少年期からすでに退行的な気分に全身を蝕まれ、後ろだけを向いて生きてきた私は、種村さんの〈落魄〉を巡る考察に小躍りした。(そうだ、何もいらない。思い出だけが人生た)。落魄という最後の切り札を手に入れることで私は残りの人生を気楽に切り抜けらないものかと、小狡く考えたにちがいな” 『夢でまた逢えたら』 亀和田武 光文社

夢でまた逢えたら作者: 亀和田武出版社/メーカー: 光文社発売日: 2013/04/18メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (8件) を見る帯から ゴシップの愉しみ、 そして 活字とテレビの黄金時代。 ビー卜たけし、佐野洋子、椎名誠、手塚治虫、ナ…

“昨今の若い人は、自分に関係のないことには、ほとんど関心を持ちません。従って、一つ一つの問題に関して、自分なりの判断,感想を披瀝するということも、ほとんどありません” 藤川桂介 ドラマ 2012年 10月号   映人社

ドラマ 2012年 10月号 [雑誌]出版社/メーカー: 映人社発売日: 2012/09/18メディア: 雑誌 クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見る脚本の月刊誌と銘打つ,「ドラマ」という雑誌がある.たまたま書店で見かけて買ったのだが,本誌通巻400号とか.記念…

“「坂の上の雲」をのみ見つめて坂をのぼった人々が坂の上でみたものは何か。そこにはもはや輝く白い雲はなく、ただ人々は雨の中、坂をくだっていくことになる” 『坂の上の雲はどうなったのか』 和田春樹 図書 2012年 04月号 岩波書店

図書 2012年 04月号 [雑誌]出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2012/03/29メディア: 雑誌この商品を含むブログ (2件) を見る故司馬遼太郎は,優れた作家であり,多くの読者を持っているが,その内容については,心酔する人がいる一方で,その歴史観に対して批…

“黒柳さんは、天衣無縫な天然ボケが魅力だったことは確かだが、その根底が「真摯に生きる女性」であることを見逃してはならないと思っている” 『ザ・ベストテン (新潮文庫)』 山田修爾 新潮社

ザ・ベストテン (新潮文庫)作者: 山田修爾出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2011/12/24メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (12件) を見る「ザ・ベストテン」は,1978年から12年も続いた歴史的音楽番組.最高視聴率42%,司会は,黒柳…

“その人は、ステージのかぶりつきまで押し出してきて、人一倍大きな手拍子を打ち、踊る役者たちに向って、「イヨッ、日本一!」「待ってマシタ!」等の掛け声をだれ揮ることなく浴びせかけている。「ここにもひとり、本当にテレビドラマを愛している人がいるのだ」と、そう思うよりほかに僕には理解の仕様がなかった。” 『淋しいのはお前だけじゃない』 市川森一 大和書房

淋しいのはお前だけじゃない作者: 市川森一出版社/メーカー: 大和書房発売日: 1988/09メディア: 単行本この商品を含むブログを見る淋しいのはお前だけじゃない (1982年) (シナリオライブラリー―市川森一シリーズ〈1〉)作者: 市川森一出版社/メーカー: 三草社…

“特に演劇の中継録画の番組がなくなったのは問題で、小劇場での演劇は、NHKの放映がなければ東京以外ではまず見ることができない。演劇文化にとっては大きなマイナスである” 『中身も重要、ハイビジョン』 (三毛猫ホームズと芸術三昧!) 赤川次郎 2011/07/15, 朝日新聞

『中身も重要、ハイビジョン』 赤川次郎 2011/07/15, 朝日新聞 BS放送の改編によって,演劇番組ななくなってしまったことは本当に残念.演劇文化に対する評価が,欧米に比べて日本はなぜこんなにも低いのか.映画,音楽,絵画などに比して,何よりも1回性の…

“おしなべて回想は恥多きものですが、歳月の経過に濾過されて〈現在(いま)〉という刻(とき)を純にしたりもします。” 『当マイクロフォン』 三田完 角川グループパブリッシング

当マイクロフォン作者: 三田完,木内達朗出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング発売日: 2008/06/28メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 32回この商品を含むブログ (5件) を見る2012.1.22追記 昨年11月にCD「心のナレーション 中西龍」が発売されてい…