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“環境との相互作用の中で、個人の実感が抽象化と具体化を繰り返すことで生み出され蓄積される科学の過程は、個人が主体的意志をもって社会という全体をつくり、また変えてゆく媒体となる。科学の役割を考えることは、私たちの社会を考えることでもある” 『「科学技術と社会の相互作用」についてのおすすめ本』 「科学技術と社会の相互作用」 第4回シンポジウム(2011年5月29日)配付資料(3/6)

『「科学技術と社会の相互作用」についてのおすすめ本』 「科学技術と社会の相互作用」 第4回シンポジウム(2011年5月29日)配付資料に掲載されている書物のうち,全6頁の中の3頁目.「科学技術と社会の相互作用」という研究プロジェクトは,社会技術研究開発センター(RISTEX)が主催している活動の一つ.
【読んだきっかけ】
「科学技術と社会の相互作用」 第4回シンポジウム(2011年5月29日)に参加して
【一緒に手に取る本】
(2)「科学技術」を社会とのつながりで考える本(つづき)

二つの文化と科学革命 (始まりの本)

二つの文化と科学革命 (始まりの本)

二つの文化と科学革命

二つの文化と科学革命

初版は1960年か.

とはいえ、この講演は、イギリス国内に大きな論争を巻き起こすとともに、エジンバラ大学STS研究で有名なScience Studies Unitの設立のきっかけにもなった。50年後の日本において、「二つの文化」は克服されているであろうか。[小林傳司氏推薦]

学問の社会的意義が厳しく問われた時代に著された本書に、科学者に対する明快な処方箋はない。しかし、著者の基本的視座は明解である。環境との相互作用の中で、個人の実感が抽象化と具体化を繰り返すことで生み出され蓄積される科学の過程は、個人が主体的意志をもって社会という全体をつくり、また変えてゆく媒体となる。科学の役割を考えることは、私たちの社会を考えることでもある。[清水万由子氏推薦]

社会科学と社会政策にかかわる認識の「客観性」 (岩波文庫)

社会科学と社会政策にかかわる認識の「客観性」 (岩波文庫)

「認識と価値判断とを区別する能力、事実の真理を直視する科学の義務と、自分自身の理想を擁護する実践的義務とを、双方を区別し緊張関係に置きながら、ともに果たすこと、これこそ、われわれがいよいよ十分に習熟したいと欲することである。」一世紀前のヴェーバーの冷静かつ熱い言葉である。21世紀の最初の10年を終えて、“価値中立”を旨としてきた科学・技術と、価値判断を必要とする社会、人との関係性が急速に深まる中、本書は改めて熟読する価値がある一冊と思う。[有本建男氏推薦]

科学技術への無条件の信頼が1970年代に曲がり角を迎えたこと、BSE問題が科学の統治からガバナンスへの決定的なターニングポイントとなったこと。その変化の背後に、実験室を離れた現実社会で科学が持つ不確実性、あるいはリスクをめぐる評価の基準設定の多様さがあることなどが、先行研究を踏まえて分かりやすく論じられている。[中島秀人氏推薦]

世界は分けてもわからない (講談社現代新書)

世界は分けてもわからない (講談社現代新書)

この本を読むと、現在、因果関係があると思われている物事も再考する必要があるのではと思わされる。ヒトにとって空目が避けられないものならば、そうやって考え直すことも必要なことなのだろう。[明石圭子氏推薦]

イノベーションの新時代

イノベーションの新時代

イノベーションは、“消費者の期待をかたちつくるだけではなく、消費者の需要、行動、経験などの変化にたゆまず応えていく手段でもある。” としている点が本書の基本論旨であると言える。“イノベーションの新時代”は、こうした時代の進化の中で科学技術が市民との共創を抜きには存在し得なくなってきたという示唆を与える書であるとも言えそうである。[奥山絋史氏推薦]

「科学的」って何だ! (ちくまプリマー新書)

「科学的」って何だ! (ちくまプリマー新書)

もちろん〈「何が分かっていて、何が分からないか」を分からない限り、分からない世界は分からない〉という文章に出会うと、びくつく人もいるだろうが、我慢して読めば、おにぎりの具のようにやがて腋に落ちることになるのである。[青野透氏推薦]

【関連読書日誌】